* まもなく移轉
當サイトはまもなく移轉します。
* みっくみく事件の決着
驚いた。ドワンゴが殆ど完全に折れる形で、しかもこんなに早く決着が付くとは思はなかった。こんな結末になるとは夢にも思はなかった。
* Quốc ngữ と日本語
ベトナム語は六つの聲調を持つ言語であるが、現在それを表記する爲に用ゐられてゐる Quốc ngữ ではその六声調を書き分ける事が出來るらしい。
* 自然物と信仰／生體機械としての人間／初音ミク／オープンソース戰爭
みっくみくが JASRAC された件には非常にもやもやとさせられる。だから出來るだけ消化しようと試みた。Every man thinketh his burden is the heaviest.
* HsHyperEstraier 0.1
HyperEstraier の Haskell 用バインディングである HsHyperEstraier を公開した。
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martes, 12 enero 2005
Exeem: 既知の情報と豫想
Cuenta Larga = 12.19.11.17.0; tzolkin = 3 Ahau; haab = 3 Muan
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1月22日追記、BitTornadoが複數トラッカー間でのクラスタを作れる模樣。未檢證。
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Exeem "Successor" to Suprnova Announced
閉鎖したSuprnovaの後繼としてアナウンスされたExeemについて。
Exeem概要
・Exeemは從來主にweb上にあつたtorrent集をP2P上に移行する爲のものである。torrent集としての部分はKazaaに似たプロトコルで實現され、ファイル転送はBitTorrentに似たプロトコルが使はれる。
・常に高負荷であり、また映畫・音樂業界からの訴訟リスクを負つてゐたSuprnovaが、そのリスクを輕減させる事を目的としてゐる。これ自體は(1)Suprnova側にとつてもメリット(リスク・コスト輕減)があり、(2)ユーザー側にとつてもメリット(Suprnovaサーバーに依存する必要が無くなる)がある。
(尚、CNET Japanの記事にあつた「BTはtorrentをhttp上に置く事が義務付けられてゐる」と云ふ記述は誤り。http上に置いて配布する方法が一般的であるに過ぎず、配布出來るならどのやうな方法で配布しても良い。)
現在判つてゐる事
・アドウェアである。
・當面はWindows專用である。將來クロスプラットフォームになるかも知れない。インタビューより。私が聞き間違いをしてゐる可能性はある。
未判明
・ソースが公開されるかどうか。恐らく公開されない。
・トラッカーはどうするのか。後述。
トラッカー
2005年の時点で、P2Pの世界は耐久性・匿名性とデータ轉送効率がトレードオフの關係にある。匿名性を重視したFreenetのやうなネットワークは、實際のデータの在處もデータをリクエストした人物も秘密にして置く爲に、他の多くのノードを經由するなどして回り道をする。データが複數のノードに分散してゐる限り、その内のどのノードが消滅しても、他のノードからデータを取り寄せる事が出來る。その一方で、轉送効率を重視したBitTorrentでは、場所が明らかにされてゐるノードが一つ「交通整理(トラッカー)」の役割を果たし、他のノードが全てトラッカーと連絡を取り續ける。この時、一般ノードはトラッカーの實際の場所、IPアドレスが分かつてゐる必要があり、また關係の無いノードを經由する事無くトラッカーに直接接續する爲、トラッカーから見てリクエストしたノードのIPアドレスが全て判る。一般ノード同士でもトラッカーからの指示によつて相互に接續するが、この時も互いのIPアドレスが判る。BitTorrentはトラッカーに依存してゐる爲に、トラッカーが消滅するとそのファイルの轉送が不可能になる。一つのファイルにつきトラッカーは高々一つしか指定する事が出來ない。一つのファイルに同時に二つのトラッカーが存在するならば、その二つのトラッカーが構成する二つのネットワーク間でデータの受け渡しが出來ず、効率が惡化する爲である。
Exeemがこの問題をどのやうに解決するのかは、まだ明らかにされてゐないやうだ。簡單に思ひ付く解決策としては、torrentファイルにトラッカー候補を複數個指定して置き、最初のトラッカーが死んだら次のものを試す、と云ふ方法。この場合、恐らく全てのExeemクライアントがトラッカー候補となるのであらうが、「どのトラッカーが生きてゐて、どれを皆が使ふべきか」と云ふ問題は複雜である。同時に複數のトラッカーが使はれてはBitTorrentのメリットが全く活かせないのだが、どのやうにして多數のクライアント間で同期を取るのか。期待しても良いのであれば、Exeemの秘密は正にこの點にある。
また、BitTorrentに於るトラッカーは、そのファイルの轉送に參加する全ノードのIPアドレスが判る爲、信用出來ないトラッカーに任せる事には多少の危險を伴ふ。
Exeem豫想 - トラッカー問題が解決されてゐる場合
Exeemそのものが普及するよりも前にExeemプロトコルが解析され、トラッカー問題がどのやうに解決されてゐるのかが明らかになる。それによりソースコードの公開された、マルチプラットフォームの、アドウェアでないExeemクローンが何者かによつて開發される。クローンでなく獨立したネットワークになる可能性もある。
Exeem豫想 - トラッカー問題が解決されてゐない場合
トラッカーの脱中心化が成功してゐない場合、或いはそもそも全てを諦めてSuprnovaか何處かが提供するトラッカーが自動的に選ばれるやうな有樣になつてゐた場合。この時はExeemは單に「その他大勢のP2Pネットワーク」になり、メインストリームは相變らずBitTorrent/Azureusのままである。
何れにしてもアナウンスされた通りのExeemがそのままの形で普及したり、あまつさへBitTorrentに取つて代はる事はまず無いと思はれる。torrent集はなにもSuprnova一つしか無いわけではない。一つ心配すべき事があるとすればBTユーザーがExeemに幾らか流れる事によりBT人口が減る事だが、今のBTの状況を考へれば多少減つたくらゐでは大して問題にならない。
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