_ domingo, 8 julio 2007
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　久々にボトルにログインしたのだが、僞林檎には時々SSTPリクエストを受けてフリーズすると云ふ問題があるのを思ひ出して、やっぱりこれでは駄目だなと思った。この問題に限らず僞林檎は度々クラッシュするのだが、それは直したくても直せないのだ。Java アプリのプロセスが落ちると云ふ時點で「お察し下さい」なわけで、要するに Cocoa 側の動作がをかしい。何がをかしくてさうなるのか調べたくても Cocoa のソースが非公開である爲、調べやうが無い。また Cocoa-Java と云ふ構成を選んでしまったのも今となっては失敗で、ちょっと普通でない事をやらうとすれば非公開のAPIを使ふしかなかった所が、今度は Cocoa-Java 自體の開發が打ち切られて、完全に梯子を外された格好になってしまった。

　なので、XDarwin が Composite Extension に對應したら、Gtk2Hs に移植しようかなあと思ってゐる。さうすればもう MacOS を使ふ最後の理由が無くなるわけだ。僞林檎を書いてゐた高校生や大學生の頃のやうには時間は無いのだが、當時書いたコードの蓄積もあるし、當時よりも職人として腕は上がったはずなので、まあ不可能ではないかなと。華和梨、里々、文の三つは普通に POSIX 版の .so を dlopen すればいいし、美坂と偽栞と似非SHIORIについては、まあ Java のコードを移植する事だって出來る（そしてその三つは後回しでも良い）。問題はメニューの描畫を独自にやれるかと云ふ事と、あと GHC では Universal Binary を作れさうに無い事だが、まあ前者は駄目なら諦めるとして、後者はインストーラをシェルスクリプトで書いて、その場でソースからコンパイルさせれば良いだらう。

　ところが當時と比べて明らかに失ってゐるものがあって、それは氣力だ。この問題は本當にどうにかしないと、殘りの人生が慘めなものになってしまふ。なのだが、どうすれば良いのか全然判らない。判らないので、取り敢へず氣力を萎えさせる原因となるものを出來るだけ遠ざけるやうにした。その中にはトラブルの多い人間關係も含まれる。日常の中で感じる負担にもっと敏感になるべきだと思ふ。「あ、これは負担だな」と思ったら、それを遠ざけられるやうに努力しなければな、と。どうにもならない事の方が壓倒的に多い。だが、どうにかなる事だって探せばある。それをいつも自分に言ひ聞かせてゐる。

　あと問題なのは、高過ぎる目標を立てる事だ。それで何度失敗したか判らない程なのだが、どうせ自分程度に出來る事など高が知れてゐるわけで、何でもかんでも不得意な事までやらうとは考へない事。今度こそは、今度こそは、勝手に高望みして勝手に絶望するやうな事は、やめたい。やめたいのだが毎回やってしまふ。どうにかならないものか。特に僞林檎の移植計畫について言へば、別に絶對これをやらなければいけないと云ふものでもない。何故なら、不安定ではあるにせよ、辛うじて僞林檎はまだ動いてゐるのだから。「やった方が望ましい」と「絶對やらなければならない」を區別する事を、好い加減に覺えなければならない。これは絶對だ。

　ぶっちゃけて言ふと、伺かには飽きてゐた。でもそれは過少評價だったのではないかと思ふ。飽きるほど全部を見て回ったわけでも、飽きるほど動きが止まったわけでもなかった。だから手を引くのはまだ早い。私の動きも年單位になるかも知れないが、伺かは今更年單位で消滅するやうな存在でもないはずだ。のんびりと、のんびりと行きませう。猫のやうに。寄り道しながら。

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